インピーダンスについて
よくいただくお問い合わせを以下に分類し、分かりやすくご説明します。
●50Ωと75Ωの違いについて
●50Ωと75ΩのBNCコネクター形状について
●基本的な接続方法
●インピーダンスの不整合の影響
●接続するオーディオ機器毎のグレード選択のアドバイス
●設置方法について
50Ωと75Ωの違いについて
75Ω系の伝送は、主に数百MHZから数GHZの高周波信号に対して有利であって、弊社の製品のクロック出力の10MHz正弦波の場合には、50Ω系または75Ω系であっても伝送品質には差は生じません。お使いになられているオーディオ機器のインピーダンスに合わせて選択する事になります。
50Ωと75ΩのBNCコネクター形状について
50Ωと75ΩのBNCコネクターは、中心コンタクトを取り囲む絶縁体の有無のみが異なり、中心コンタクト自体のサイズは50Ωと75Ωで完全に同一です。このため、機械的な観点からは相互に接続することに問題はありません。多くの方が誤解されがちですが、重要な点として、中心コンタクトのサイズに差異はないことを強調いたします。
こちらのサイトが参考になります。【同軸コネクター.com】
基本的な接続方法
以降、50Ωインピーダンス=50Ω、75Ωインピーダンス=75Ωとして表現します。
50Ωの入力に対しては、50Ωのケーブルを使用して、50Ω出力の信号を接続します。
75Ωの入力に対しては、75Ωのケーブルを使用して、75Ω出力の信号を接続します。
これらの基本接続は、インピーダンスのマッチングがとれていてSWR(定在波比)が最小となり、入力部での信号の反射が最小に抑えられます。
インピーダンスの不整合の影響
信号経路でインピーダンスの不整合があると、反射波が発生し進行波へ影響します。
MUTEC MC3+USB
この製品は、外部10MHzのクロックの効果を非常に発揮する機種の1つです。同メーカーでもREF10(OP16相当)やSE120(OP20相当)の純正の外部クロックを発売しているように、最高精度の外部クロックでもその効果を限界なく享受いただけます。お勧めする弊社のクロックのグレードは、OP04〜OP21となり、予算に応じて相応の効果が得られます。
ESOTERIC、TEAC製品
純正の高精度10MHzクロックが同社から提供されていることが示すように、この製品は外部10MHzクロックの利点を最大化するために設計されています。OP04からOP21までの幅広いグレード範囲にわたって、その効果を限界なく享受することが可能です。特に、同社のGrandiosoシリーズをお使いのユーザー様からは、弊社のOP21AやOP20Aを使用した際の高い満足度と顕著な結果が報告されています。
SOtM製品
sNH-10Gs、MS-200ultra,tX-USBultraの製品のユーザ様が多いです。外部10MHzクロックの効果を非常に得る事ができますが、効果を明確に得るためにOP15グレード以上の高性能のクロックを推奨します。SOtM社でも外部クロックをCLK-OCX10(約60万)で発売されています。
GUSTARD製品
同社の製品は、弊社クロックユーザー様がとても多く好評価をいただいております。外部クロックの効果をOP04からOP21グレードまで十分に発揮できます。DACには、より明確な効果を感じるためにOP13以上を推奨します。
SOULNOTE製品
同社製品の特徴として、外部10MHzのクロックをDDS(Direct Digital Synthesizer)によってDACへのクロックを生成している事が上げられます。これは、PLLによるクロック生成に比べて飛躍的に外部10MHzクロックの精度を維持したままクロックとして利用される事を意味し、OP04からOP21までダイレクトに特性を発揮するでしょう。
番外編 ネットワーク音源の入力可能な機器について
最近の製品では、特にネットワーク音源を扱う機種において、外部10MHzクロックの影響が以前の機種に比べてやや控えめであると感じられる場合があります。これは、ネットワーク音源が44.1KHz系と48KHz系の混在により、音源の切り替え時に内部PLL(位相同期ループ)のロック時間を短くするためにPLLの帯域幅を調整しているためと考えられます。その結果、ネットワーク音源を利用する際には、外部10MHz入力を持つHUB(例:SOtM sNH-10G、GUSTARD N18pro等)やネットワークサーバーの使用が推奨され、これにより外部クロックの効果をより実感できるようになります。
弊社では、自社内で試聴室を設置し、ハイエンドからディスクトップオーディオまで幅広く弊社製品の外部10MHzの効果を検証しています。
設置方法について
クロック本体は、振動や電磁波に敏感に影響を受けます。そのため、音圧や機械的な振動が出来るだけ無い床面に設置して下さい。また、クロック本体と電源の縦積は、出来るだけ避けて下さい。