クロック関連機器の研究開発と製造販売

機種選択ガイド

機種選択ガイド

 弊社のクロック製品は、ご利用のオーディオ機器、視聴環境、およびご予算に応じて柔軟に選択いただけるよう設計されています。
よくいただくお問い合わせを以下に分類し、分かりやすくご説明します。
●OPグレードについて
●クロック製品毎の違いと特徴、選び方
●外部DC電源について
●接続するオーディオ機器毎のグレード選択のアドバイス
●設置方法について
外部10MHzのクロックの効果については、【ユーザー様の声】がご参考になります。

OPグレードについて

 弊社製クロックには、独自に設定したクロックの性能を示す「OPグレード」があります。OP04からOP21までの幅広い範囲があり、グレードが高いほど特性や性能が向上します。このOPグレードは、全シリーズ共通しており、同一OPの数値を持つ製品は、出力されるクロックの特性や性能が測定上で同等です。例えば、Palladium OP19とMA2-OP19は同じクロック特性を持っています。
 OPグレードが示す性能について、具体例としてOP04でも市販の100万円を超えるハイエンドDACに内蔵されているクロックよりも優れている程です。OP13グレード以上なら、ほとんどの機器において外部クロックの効果を明確に感じられるでしょう。最高位のOP21グレードは、2024年4月現在、全世界のオーディオ製品における10MHzクロックの中で最高特性を誇ります。
 聴感上の違いは、OPグレードの差が2未満では、ブラインドテストでは識別が難しいほど微細です。OP10とOP13を比べた時に、はじめて違いは感じる事ができる位です。しかし、測定上ではOPグレードごとに確実に特性差が存在するため、ご予算の範囲内で可能な限り高いOPグレードの製品を選択することをお勧めします。
 OPグレードが示す具体的な特性値は、クロック毎の製品のページに示してあります。また、OPグレードは、機種によって選べる範囲が異なりますので、ご予算と合わせて総合的に選択いただければと思います。

クロック製品の違いと特徴、選び方

弊社のクロック本体の製品は、シャーシ構造や出力数によってシリーズが分かれています。

Palladiumシリーズ、Fusionシリーズ

 シンプルなシャーシを採用し、高性能を保ちつつも価格を抑えた製品です。防振構造や防磁機能は標準クラスになっているので、設置する場所は、床からの振動やパワーアンプからの強い電磁波に影響が出来るだけ少ない場所に設置する必要があります。
 1出力のため、複数の出力が必要な場合は、弊社の高精度分配器を使用することで、さらに多くのデバイスへの接続が可能になります。
 専用の外部DC電源として同サイズ筐体のLTPW05をご用意しています。OP13程度までであれば、トランス内蔵型のACアダプター(CYB-AD02 3300円)を使用して、予算を出来るだけOPグレードの高い製品を選択すればコストパフォーマンスが高くなります。
 Fusionシリーズは、Palladiumシリーズと基本的に同じですが、産業用のリユースOCXOを使用して更に低価格を実現しています。

MA2シリーズ、OP20A-2、OP21A-2

Cybershaft OP21A-2

 このクロックは、強力な防振・防磁構造を備えた二重シャーシを採用し、最高のオーディオ性能を追求して設計されました。予算を若干増やしても、オーディオシステムの中心となる優れたマスタークロックを求める方に最適です。
 出力機能として2つの出力を装備し、DACやHUB、ミュージックサーバー等、2つのデバイスへ同時に接続可能です。追加の出力が必要な場合は、弊社の高精度分配器を使用することで、さらに多くのデバイスへの接続が可能になります。
 このクロックは、オーディオ性能を重視する方々に、その要望を満たすよう設計されています。追求された音質の向上を実感していただけることでしょう。
※MA2シリーズとOP20A/21A-2は、OPグレードによる出力特性の違いのみで、他の仕様は同等です。

OP21A-D、OP20A-D、OP19A-D、OP18A-D

Cybershaft OP21a-d

 音質への影響を最小限に抑えるために、2mm厚のアルミ板と3mm厚の純銅板をシャーシ底部に備え、防磁・防振性能を強化して外部からの干渉を効果的に遮断します。
 4つの出力を装備しており、1台の本体で最大4台の10MHzクロック対応機器へ直接接続可能です。
 予め4台までの複数のオーディオ機器に高精度なクロック信号を供給したい場合、このシリーズは理想的な選択肢となります。

外部DC電源について

 弊社のクロック製品は、すべて外部DC電源が必要になります。そのため、筐体サイズに合わせてLTPW02(P)とLTPW05をご用意しております。LTPW02とLTPW05は、筐体サイズと電源本体からのDC出力コネクター形状が異なるだけで、使用パーツも含め性能・特性は全く同一です。
 MA2シリーズには、同デザインのLTPW02Pを推奨しますが、電源部を小型化したい場合にはLTPW05の組み合わせも有効です。同様にOPxx-DタイプにもLTPW02又はLTPW05の選択ができます。PalladiumシリーズやFusionシリーズには、同小型筐体のLTPW05が良いでしょう。
 OP13以下のグレードでしたら、トランス内蔵型のACアダプター(CYB-AD02 3300円)を導入して、予算を出来るだけOPグレードの高い方に割り振る方がコストパフォーマンスが高くなります。
 一般的なスイッチングタイプの電源は、スパイクノイズをDC側やAC側に漏洩して音質に対する悪影響が大きいのでオーディオ的には好ましくありません。
 また、市販の電源では、IFI iPOWER ELITE(15V)やHYPSOS等でユーザー様から良い評価を得ています。

接続するオーディオ機器毎のグレード選択のアドバイス

お問い合わせの多いオーディオ機器について個別にまとめました。

MUTEC MC3+USB

 この製品は、外部10MHzのクロックの効果を非常に発揮する機種の1つです。同メーカーでもREF10やSE120の純正の外部クロックを発売しているように、最高精度の外部クロックでもその効果を限界なく享受いただけます。お勧めする弊社のクロックのグレードは、OP04〜OP21となり、予算に応じて相応の効果が得られます。

ESOTERIC、TEAC製品

 純正の高精度10MHzクロックが同社から提供されていることが示すように、この製品は外部10MHzクロックの利点を最大化するために設計されています。OP04からOP21までの幅広いグレード範囲にわたって、その効果を限界なく享受することが可能です。同社のフラッグシップモデルであるGrandiosoシリーズをお使いのユーザー様からは、弊社のOP21AやOP20Aを使用した際の高い満足度と顕著な結果が報告されています。

SOtM製品

 sNH-10Gs、MS-200ultra,tX-USBultraの製品のユーザ様が多いです。外部10MHzクロックの効果を非常に得る事ができますが、効果を明確に得るためにOP15グレード以上の製品を推奨します。外部10MHzを接続したsNH-10Gsを、複数デージーチェーン接続する方法も非常に効果的に作用します。SOtM社でも外部クロックをCLK-OCX10(約60万)で発売されています。

GUSTARD製品

 同社の製品は、弊社クロックユーザー様がとても多く好評価をいただいております。外部クロックの効果をOP04からOP21グレードまで十分に発揮できます。DACには、より明確な効果を感じるためにOP13以上を推奨します。

SOULNOTE製品

 同社製品の特徴として、外部10MHzクロック信号をDirect Digital Synthesizer(DDS)を用いてDAC向けのクロック信号に変換している点にあります。この方法は、PLL(Phase Locked Loop)を使用したクロック生成方式と比較して、外部10MHzクロックの精度を大幅に保持しながら利用することを可能にします。その結果、OP04からOP21に至るまでの全グレード範囲で、その特性を直接的に、かつ最大限に発揮することが期待されます。

番外編 ネットワーク音源が入力可能なDAC製品について

 最近の製品では、特にネットワーク音源を扱うDAC製品において、外部10MHzクロックの効果が以前の機種に比べてやや控えめであると感じられる場合があります。これは、ネットワーク音源が44.1KHz系と48KHz系の混在により、音源の切り替え時に内部PLL(位相同期ループ)のロック時間を短くするためにPLLの帯域幅を調整しているためと考えられます。その結果、ネットワーク音源を利用する際には、外部10MHz入力を持つHUB(例:SOtM sNH-10G、GUSTARD N18pro等)や外部10MHz入力が可能なネットワークサーバーと合わせての使用が推奨され、これにより外部クロックの効果をより実感できるようになります。

設置方法について

クロック本体は、振動や電磁波に敏感に影響を受けます。そのため、音圧や機械的な振動が出来るだけ無い床面に設置して下さい。また、クロック本体と電源の縦積は、出来るだけ避けて下さい。

 

 弊社では、研究・開発のために自社内に試聴室を設け、ハイエンドオーディオからデスクトップオーディオまで、幅広い種類のオーディオ機器における、弊社製品の10MHz外部クロックの効果を検証しています。
Cybershaft 試聴システム

 

オーディオユーザー様の声

 


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